訪問看護ステーションまむ姶良　～ご利用者さまの家族旅行へ同行～

訪問看護ステーションまむ（姶良）

～ご利用者さまの家族旅行へ同行～

●末期がん患者様の家族旅行へ同行

今年はじめ、「訪問看護ステーションまむ（姶良）」は南九州病院の患者さまの家族旅行（長崎県ハウステンボス　2泊3日）の同行依頼を頂き、同行看護師として行って参りました。これまで、当ステーションでは前例がありませんでしたが、『家族と旅行に行きたい』という、ご利用者さまの思い・ご家族さまの思いを実現したいと当ステーションは考え、南九州病院からの相談後、直ぐに報告を行い、翌日には理事長より承諾を得て、依頼後、１週間後に長崎旅行を実現する事ができました。

今回ご希望されたご利用者さまは末期がんであり、今回の旅行が最後になるのではないかと、南九州病院の主治医より事前に話がされており、旅行時に急変の可能性も十分に考えられた為、直ぐに対応できるよう、ホテル近くの救急病院と事前連携を図り、受け入れ態勢を整えました。疼痛管理・酸素管理・発熱等の対応を随時行いながら、万全な身体状況とは言えませんでしたが、病院へ受診することなく、無事帰鹿されました。

●長崎旅行を終えて・・・同行看護師より

体調は発熱や癌性の疼痛もあり、万全と言える状況・旅行を継続できる程の状況とは言えませんでした。しかし、旅行を最後まで継続出来たのは、ご家族さまの思いと、ご本人様に家族の思い出作りをしてあげたいという、強い思いがあったからだと思います。今回の旅行を通して、私達医療従事者の力は、微力だと痛感し、同時に家族の力は最強だと感じました。当理事長が言われる、『家族を大事に！』の言葉を、再度心に刻む同行の機会となりました。私達は、ご利用者さま・患者さまだけではなく、ご家族さま含め、ご本人さまを取り巻く環境にも目を向け、幅広い視野を持つ医療従事者へ成長していきたいと感じました。今回、医療保険適用外であり、当ステーションでも前例がない中、法人より早急な承諾となり、相談１週間後には、長崎旅行を実現することができました。

旅行終了時に南九州病院の緩和棟の看護師さん、主治医の先生からも感謝のお言葉を頂きました。ソーシャルワーカーの方々からは、「訪問看護ステーション・まむさんなら、何とかしてくれると思っていました。フットワーク軽く対応してくださった事に、本当に感謝しかありません。」との、嬉しいお言葉も頂きました。

今回、このような事例に携わる事ができ、当ステーションとしても、職員一人一人としても、成長と供に自信へ繋がったと思います。新しい事をするには、時間と体力と考える力が必要ですが、何かを変革する事で、スタッフや自分自身の力になる事を、実践することで感じることができました。変化に対応できる、訪問看護ステーション作り・人財育成に努めていきたいと思います。

【訪問看護ステーションとは？】

訪問看護ステーションから専門の看護師がご利用者様のご家庭を訪問し、病状や療養生活を見守り、適切な判断に基づいたケアとアドバイスで、24時間365日対応し、ご自宅での療養生活が送れるように支援します。また、医師や関係機関と連携を図り、様々な在宅ケアサービスの使い方を提案します。

【訪問看護を利用するには？】

訪問看護のサービスは病気や障害のある方がご利用頂けます。ご利用頂くためには、主治医の「訪問看護指示書」が必要です。医療保険で訪問看護を利用する場合、赤ちゃんからお年寄りまで、年齢に関係なくご利用頂けます。介護保険で訪問看護を利用する場合（要支援 要介護認定が前提）「要支援１～２」または「要介護１～５」に該当した方は、ケアマネジャーが作成する居宅サービス計画に組み入れて頂きます。

●お問い合せ●

姶良地区：訪問看護ステーションまむ

住所：姶良市加治木町反土2156番地5

TEL: 0995-63-8881

管理者：椛山

鹿児島地区：訪問看護ステーションまむ鹿児島

住所：鹿児島県鹿児島市堀江町6番3号

TEL: 099-248-8111

管理者：小川