姶良市で初めて福祉避難所訓練が行われました

姶良市における福祉避難所運営訓練が行われました

有事に確実に機能する福祉避難所整備手法の検討

~福祉避難所運営訓練ガイドラインの作成と普及~

 ○「福祉避難所」とは?

高齢者や障害者など特別な配慮を必要とする方々の避難生活の場です。

有事に「助かった命」を守るために、高齢者や障害者など避難所生活で特別な配慮を必要とする方々の避難生活の場である「福祉避難所」の確保は、東日本大震災以降、整備が政府により推し進められています。

姶良市では初めてとなる「福祉避難所運営訓練」を当法人が主体となり開催しました。

○日時

2016218日(木) 1315 1605

○訓練参加組織等(敬称略)

姶良市危機管理課、姶良市社会福祉協議会、姶良市地域包括支援センター、姶良市民間社会福祉事業所連絡会

札立自治会、松原上自治会、地域民生委員、建昌福祉会、加治木ガス、岩澤石油、利用者ご家族

NPO法人(災害福祉広域支援ネットワーク・サンダーバード)

(株)JOY、医療法人玉昌会

○訓練の目的

・機能する福祉避難所をつくるために、福祉事業所職員、ご利用者さま、ご家族さま、地域が福祉避難所について知り、考える機会とする。

・姶良市の福祉避難所の役割と可能性を検証する。

・姶良市の福祉避難所のしくみについて検証する。

・災害時要配慮者支援全体についても、可能な限り検討する。

○被害想定

桜島で大噴火し、姶良市においても震度6の地震が発生した想定。10㎝の積灰も確認され、車での移動も困難の中、多くの住民が一時避難所へ避難している。倒壊した家屋も多く、ライフラインも停止し、行政も甚大な被害を受け、物資の支給もままならない状況となり、福祉避難所の開設依頼には時間を要することが予想される。

○場所想定

一次避難所・・・加治木中学校裏門(加治木中学校体育館の想定)

二次避難所・・・医療法人玉昌会「しあわせの杜ケアレジデンス おはな」

○訓練当日の流れ

1315 1335 訓練説明

1335 1505 訓練開始

A.福祉避難所開設 訓練

B.要配慮者移送 訓練

C.福祉避難所運営 訓練

D.物資等支援要請 訓練

1505 1605 意見交換会

○訓練を終えて


「想 定通りの災害」は起こり得ないなかで、災害時対応に最も重要なのは判断力と柔軟性であり、訓練はスムーズに進行する必要はなく、うまくいかなかった経験を 課題とし、対策を立てる事が訓練の目的のひとつです。今回の訓練を通して同じ被災者である職員への配慮が欠如していた点、さらには避難所に待機している 方々の個人情報の開示方法など、当初の想定外のところで多く検討課題が見受けられました。

「福祉避難所運営訓練」は姶良市で初の試みでしたが、今回、「福祉避難所」を知っていただいたことにより、少しでも多くの事業所や自治会などで「福祉避難所運営訓練」が開催されることとなれば、地域の連携体制が構築され、有事への備えとなります。

玉昌会グループでは引き続き積極的に地域との連携を高め、万が一の災害時に対応できる環境を常日頃より整えて参ります。

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